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ROUSOKU

昨日、知人の展示の準備にカメラを持って顔を出した
怪しげな雑居ビルの2階
人知れず行われるその展示は、忘れかけていた感覚を少し呼び覚ました

なぜ最近、自分は不感だったのか
何が好きだったのか――考える

煌びやかで、美しく、華やかで、大衆から多くの賞賛を浴びるような場所を
本当に自分は好きだったのか?そもそも好きなのか?好きな時もあるけど、
本音は、心から好んでいたわけではない

怪しくて、簡単には手に入らず
謎に包まれたような、オカルトめいた表現を追いかけたかった
普段なら絶対に行かないような、「わざわざ」なそんな場所
名もなき先輩たちの家、自由なアトリエ、危うさを孕んだ集まり
飲食店の厨房のような、リアルでむき出しの空間

そこにしかない緊張感
そこへ辿り着くまでの道のり
そしてその奥に浮かび上がる、自由な発想に、惹かれていたことを思い出す

最近、妙に大袈裟で、きな臭くて
どこか心に引っかかる人や物事に囲まれる日々の中で

ROUSOKUという発明家と酒を交わし少し話した

ROUSOKUはいつの日か
“へのへのもへじ”に変わる存在になる日も近いかもしれない

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